東京で19年間、営業一筋で走り続けてきた41歳の独身男性。恋愛経験はあったものの、なかなか結婚には至らず、気づけば40代に。そんな彼の人生を変えたのは、故郷福井で病に倒れた母親の存在でした。「お母さんに安心してもらいたい」その一心で始めた婚活で、運命の女性と出会い、見事成婚を果たすまでの感動の物語です。
結婚相談所を選んだ理由
お母さん、俺、結婚するから
病室のベッドで横たわる母に、僕はそう約束した。2023年の秋、実家から「お母さんが倒れた」という電話を受けて、慌てて福井に帰った時のことだ。 いつも元気だった母が、見違えるほどやつれていた。

あんた、まだ一人なの?
と弱々しく笑う母を見て、胸が締め付けられた。東京で営業職として忙しく働いているうちに、いつの間にか41歳。恋愛はそれなりにしてきたけれど、いざという時に言葉が出てこない性格が災いして、どれも長続きしなかった。「もう時間がない」そう直感した僕は、確実に結婚相手を見つけるため、結婚相談所の扉を叩くことを決意した。友人の紹介や合コンでは、もう間に合わない。プロのサポートを受けて、真剣に結婚を考えている女性と出会いたかった。
マリッジオーシャンを選んだ理由
いくつか結婚相談所を調べた中で、マリッジオーシャンを選んだのは、担当カウンセラーの伊藤さんの言葉が心に響いたからだった。

山田さん、あなたの『口下手だけど情に厚い』という性格は、きっと素敵な長所になりますよ。無理に自分を変える必要はありません。ありのままのあなたを受け入れてくれる方を、一緒に探しましょう
正直、他の相談所では
もっと積極的にならないと、話し方を変えた方が
という指摘ばかりだった。でも、田中さんは違った。僕の性格を否定せず、それを活かす方法を一緒に考えてくれた。この人となら、頑張れるかもしれない。そう思った。
彼女とのお見合いでの印象
運命の出会いは、入会から3ヶ月後にやってきた。 相手は43歳の介護士、美咲さん。写真を見た瞬間、
あ、タイプだ
と思った。でも、それが逆に不安だった。タイプの女性の前では、いつも以上に緊張してしまう自分を知っていたから。 案の定、お見合い当日、カフェで待っていると手が震えた。
こんにちは、山田さん
優しい声とともに現れた美咲さんは、写真よりもずっと素敵だった。 最初の30分は、まともに目を見て話せなかった。でも、美咲さんは僕の緊張を察してか、
私も緊張してます。ゆっくりお話ししましょう
と微笑んでくれた。介護の仕事をしているだけあって、相手のペースに合わせるのが上手だった。話していくうちに、彼女も実家の親を心配していること、家族思いなところなど、共通点が多いことがわかった。
なぜ、仮交際に入ろうと思ったのか?
お見合いの終わり際、美咲さんが言った一言が決め手だった。
山田さんって、すごく真面目で誠実な方ですね。緊張されているのも、真剣に向き合ってくださっているからだと思います
僕の短所だと思っていた部分を、彼女は長所として見てくれていた。帰り道、田中さんに
仮交際をお願いします
と即答した。この人となら、ありのままの自分でいられるかもしれない。そんな予感がした。
仮交際中はどんな風に愛を育んだのか?
仮交際が始まってから、週末は必ず会うようにした。最初は映画や美術館など、あまり会話しなくても楽しめる場所を選んだ。でも、3回目のデートで、思い切って自分の趣味であるアウトドアに誘ってみた。
実は、山登りが好きなんです
意外にも、美咲さんも自然が好きだった。高尾山に一緒に登った日、山頂で食べたおにぎりの味は今でも忘れられない。自然の中だと、不思議と緊張がほぐれて、素直に話せた。仕事の愚痴、将来の夢、そして母のこと。
お母さん思いなところ、素敵だと思います
美咲さんはいつも優しく聞いてくれた。ある日、僕の正義感の強さが裏目に出て、レストランで店員さんに少し強い口調で注意してしまったことがあった。
やばい、嫌われた
と思ったが、美咲さんは
正しいことを言えるのは大切。でも、もう少し優しく伝えられたらもっと素敵ですね
とアドバイスしてくれた。
なぜ、真剣交際を承諾したのか?
仮交際2ヶ月目、美咲さんから
ご両親に会いたい
と言われた。直、驚いた。まだ真剣交際にも進んでいないのに。でも、彼女は
山田さんが大切にしているお母さんに会いたいんです
と言ってくれた。 福井の病院に一緒に行った日、美咲さんは自然に母の手を握り、
初めまして。息子さんにはいつもよくしていただいています
と挨拶した。介護士としての経験からか、母との会話も上手で、母も久しぶりに明るい表情を見せた。 帰りの新幹線で、美咲さんが言った。
素敵なお母さんですね。早く元気になってもらいたいです。そのためにも、私たち、前に進みませんか?
この人しかいない。そう確信して、真剣交際を申し込んだ。
プロポーズされたときの気持ち
真剣交際から1ヶ月後、美咲さんからサプライズがあった。
今度の週末、特別な場所に行きたいんです
連れて行かれたのは、初めて一緒に登った高尾山だった。また山頂でおにぎりを食べていると、美咲さんが突然立ち上がった。
山田さん、いえ、隆さん。私からプロポーズさせてください
まさか女性からプロポーズされるとは思わなかった。美咲さんは続けた。
あなたの不器用だけど真っ直ぐなところ、家族思いなところ、全部含めて大好きです。これからも一緒に山を登るように、人生を歩いていきたいです。結婚してください
涙が止まらなかった。41年間、こんなに自分を丸ごと受け入れてくれる人に出会えなかった。震える声で
はい、よろしくお願いします
と答えた時、美咲さんも泣いていた。その日の夜、真っ先に母に電話した。

おめでとう
という母の声が、前より少し元気になっていた気がした。
仲人より一言
山田さんの成婚は、私にとっても特別な思い出です。最初は自信なさげだった彼が、美咲さんと出会って少しずつ変わっていく姿を見守れたことは、仲人冥利に尽きます。
口下手を短所だと思い込んでいた山田さんでしたが、それは誠実さの裏返しでした。美咲さんは、その本質を見抜いてくださった素晴らしい女性です。お母様も今は回復に向かっているとのこと。これからは三人で、温かい家族を築いていってください。本当におめでとうございます。
(マリッジオーシャン カウンセラー 伊藤)





