毎日生徒たちの成長を見守りながらも、自分自身の人生は立ち止まっていた38歳の中学校教師。15年間、教育一筋で歩んできた彼が、ある保護者の何気ない一言をきっかけに婚活を決意。完璧主義で不器用な自分を受け入れ、同じ「子どもの未来」を想う保育士と出会い、ついに生涯のパートナーを見つけるまでの心温まる物語です。
結婚相談所を選んだ理由
先生も良い人と出会えるといいですね
2023年6月の家庭訪問で、シングルマザーの田中さんから言われた言葉が、ずっと頭から離れなかった。 僕、佐藤健一、38歳。公立中学校で数学を教えて15年になる。その日は、不登校気味だった田中さんの息子について話し合うための訪問だった。仕事と子育てを両立しながら、息子さんのことで悩む彼女。それでも前向きに
息子のために頑張ります
と笑う姿を見て、ふと思った。
僕は誰のために頑張っているんだろう?
帰宅後、静まり返った1DKのアパートで、一人で食べる夕食。本棚に並ぶ教育書と推理小説。誰とも共有することのない映画の感想。生徒たちには「人との繋がりを大切に」と言いながら、自分は…。
その夜、初めて「結婚」を真剣に考えた。職場と家の往復だけでは出会いもない。マッチングアプリは試したけれど、メッセージのやり取りで疲れてしまった。確実に、真剣に結婚を考えている人と出会いたい。そう思って、結婚相談所の資料を取り寄せ始めた。
マリッジオーシャンを選んだ理由
数社の説明を聞いた中で、マリッジオーシャンのカウンセラー、伊藤さんの対応が一番しっくりきた。

佐藤さんのような教育者の方は、実は婚活で苦戦される方が多いんです
最初、正直ムッとした。でも鈴木さんは続けた。

それは、真面目すぎるからなんです。完璧を求めすぎて、自分も相手も疲れてしまう。でも、その真面目さは必ず誰かにとって魅力になります。少しずつ、肩の力を抜くお手伝いをさせてください
他の相談所では
年収も安定してるし、すぐ決まりますよ!
という営業トークばかりだったが、鈴木さんは僕の性格的な課題まで理解してくれていた。ここでなら、自分を変えられるかもしれない。
彼女とのお見合いでの印象
入会から4ヶ月後、運命の出会いがやってきた。相手は34歳の保育士、山本美穂さん。プロフィール写真の優しい笑顔と、「子どもの笑顔が原動力」という言葉に惹かれた。お見合い当日、約束のカフェで待っていると、想像以上に緊張している自分に気づいた。授業で何百人の前で話すのは平気なのに、たった一人の女性との対面がこんなに怖いなんて。
初めまして、山本です
現れた美穂さんは、写真より少し小柄で、でも笑顔は写真以上に温かかった。最初の10分は、型通りの自己紹介。仕事のこと、趣味のこと。でも、教え子の話題になった瞬間、空気が変わった。
実は今日も、年長さんが『せんせい、だいすき』って手紙をくれて
美穂さんの目がキラキラと輝いた。
わかります!僕も先週、卒業生から『先生のおかげで数学好きになった』ってLINEが来て、嬉しくて…」
なぜ、仮交際に入ろうと思ったのか?
お見合いの帰り道、美穂さんが言った言葉が決め手だった。
佐藤さんって、生徒さんの話をする時、本当に優しい顔をされますね。きっと素敵な先生なんだろうなって思いました
僕の不器用な部分ではなく、良い部分を見てくれた。それに、彼女と話していると、不思議と緊張しなかった。むしろ、もっと話したいと思った。15年ぶりくらいに感じる、この気持ち。その夜、鈴木さんに
仮交際をお願いします
と連絡した。
仮交際中はどんな風に愛を育んだのか?
仮交際が始まってからの3ヶ月は、人生で一番充実していた。 最初のデートは、お互いの趣味を考慮して、映画館へ。その後、感想を語り合いながらの食事。僕が理屈っぽく分析しても、美穂さんは
なるほど!そういう見方もあるんですね
と楽しそうに聞いてくれた。2回目は、思い切って水族館へ。
2回目は、思い切って水族館へ。
と言うと、
私も!
と美穂さん。お互いに
ここで生徒が迷子になって
うちの園児はここでお弁当こぼして
と、仕事の話で盛り上がった。でも、3回目のデートで、僕の悪い癖が出てしまった。レストランで注文を間違えられた時、つい店員さんに
これは違います。メニューをちゃんと確認してください
と強い口調で言ってしまった。美穂さんは黙っていたが、店を出てから優しく言った。
健一さん、間違いを正すのは大切だけど、みんな完璧じゃないから。私も子どもたちにはよく言うんです。『まちがえても、だいじょうぶ』って
恥ずかしかった。生徒には「失敗を恐れるな」と言いながら、自分が一番、完璧主義に囚われていた。 その日から、少しずつ変わろうと努力した。美穂さんも、僕の変化を認めて
最近、表情が柔らかくなりましたね
と言ってくれた。
なぜ、真剣交際を承諾したのか?
仮交際2ヶ月目の出来事が、決定的だった。 美穂さんから
私の職場の運動会を見に来ませんか?
と誘われた。正直、休日に仕事関係のイベントかと思ったが、行ってみて考えが変わった。 美穂さんが園児たちと接する姿は、まさに「天職」という言葉がぴったりだった。転んで泣く子を優しく抱き上げ、
がんばったね、えらいえらい
と頭を撫でる。その姿を見て、思った。この人と一緒なら、温かい家庭が作れる。 運動会の後、美穂さんが言った。
健一さんの授業も、いつか見てみたいな
その言葉に、真剣交際を申し込む決意が固まった。お互いの仕事を理解し、尊重し合える関係。これ以上の相手はいない。
プロポーズされたときの気持ち
真剣交際から2ヶ月後の12月。美穂さんから「大切な話があります」とメッセージが来た。待ち合わせ場所は、初めてお見合いをしたカフェ。嫌な予感がした。もしかして、振られる?完璧主義が治らない僕に愛想を尽かしたのか?重い足取りでカフェに入ると、美穂さんはいつもと違う、少し緊張した表情をしていた。
健一さん、実は…
心臓が止まりそうだった。でも、次の瞬間、美穂さんはバッグから小さな箱を取り出した。
私からプロポーズするのは変かもしれないけど…健一さんと結婚したいです
箱の中には、シンプルなペアリング。
健一さんといると、自分も成長できる気がするんです。完璧じゃなくても、一緒に支え合って、温かい家庭を作りたい。子どもたちに『先生たち、仲良しだね』って言われるような夫婦になりたいです
涙が溢れた。38年間、ずっと一人で頑張ってきた。でも、もう一人じゃない。震える声で
こちらこそ、よろしくお願いします
と答えた時、美穂さんも泣きながら笑っていた。 その夜、田中さんに報告のメールを送った。

先生、おめでとうございます!息子も喜んでます
という返信に、また涙が出た。
仲人より一言
佐藤さんの成婚は、私にとっても感慨深いものでした。最初は表情も硬く、「理想の相手」の条件を細かく挙げていた佐藤さんが、美穂さんと出会って少しずつ変化していく姿は、本当に素晴らしかったです。
お二人に共通するのは「子どもへの愛情」と「相手を思いやる優しさ」。教師と保育士という、未来を担う子どもたちを育てる仕事をされているお二人が結ばれたことは、運命だったのかもしれません。これからは、お互いの生徒・園児たちの話で、毎日笑顔の絶えない家庭を築いてください。末永くお幸せに!
(マリッジオーシャン カウンセラー 伊藤)





